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ダイオキシン除去

浴びない、出さない、広げない

既設焼却炉の解体は今後さらに増加すると予測されます。これにともない安全基準やマニュアルの整備された汚染状況の調査から、 廃棄物の処分まで一貫した施工システムの確立が求められています。また、焼却施設解体工事には、工事計画書の事前提出や 適切な安全保護具の使用などが義務付けられ、国の施策に連動した対応が必要になります。

私達は「浴びない、出さない、広げない」をモットーに作業の安全性、飛散防止に万全を期し、行政による安全基準や 作業マニュアルの作成に尽力をつくしています。その結果、粉じん、濃度測定から解体工法、除去作業までのトータルな システムを実現し、関係各位様の多くの信頼に応えております。

また、私達は現場での作業日数削減の為焼却炉本体、付属品等を分割後、工場へ運搬し、解体する工法も採用しており、 技術、知識のノウハウを組み合わせ、ダイオキシン類除去処理分野に参入しました。
この猛毒の化学物質を将来の負の遺産にしないため、一貫した施工システムで社会に貢献いたします。


労働安全衛生規則】の一部が改正

焼却施設の解体等の業務に伴うばいじんおよび焼却灰、その他燃え殻を取り扱う業務は危険または有害な作業となるため、 平成13年4月【労働安全衛生規則】の一部が改正となり下記項目が義務付けられました。

  1. 安全衛生のため<特別教育>の実施
  2. 施設解体時の計画署の事前届出
  3. 空気中のダイオキシン類濃度および含有率の測定
  4. 解体時付着物の除去
  5. 発散源の湿潤化
  6. 適切な保護具の使用
  7. 作業指揮者の選任


焼却施設解体作業に伴うダイオキシン類規制適用規模

廃棄物焼却炉 適用
火格子面積
  2u以上
又は焼却能力
  200kg/h以上
「廃棄物焼却施設内作業における
 ダイオキシン類ばく露防止対策
 要綱」の遵守
「解体工事の計画の届出」
(労基省)
火床面積
  0.5u以上
又は焼却能力
  50s/h以上
−−−−−−−−−
火床面積
  0.5u未満
又は焼却能力
  50s/h未満
「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止
 対策要綱」に準ずることが望ましい。


ダイオキシン類汚染物の周辺環境への飛散防止対策

作業員の安全確保と周辺環境への飛散防止、万全の対策を講じ除去作業を行います。

  1. 作業区域はポリシート養生により周辺環境より隔離します。
  2. 作業区域内は負圧除塵装置(HEPAフィルター付)により負圧に保ち汚染空気を外部に漏らさないよう、常時差圧計で管理します。また、汚染空気および粉塵はHEPAフィルター付集塵機でろ過・浄化後外に排出します。
  3. 作業区域の出入り口にセキュリティゾーン(エアシャワー・温水シャワー・更衣室)を設置し、作業者はここで保護具に付着した汚染物を除去した後、作業区域より外に出ます。
  4. 洗浄水は作業区域外に洩れ出さないよう対策をとります。
  5. 除去したダイオキシン汚染物(焼却灰・耐火物・廃プラ等)はポリ二重袋に密封して指定場所に仮置きします。汚染水はドラム缶等の容器に吸引収納します。



ダイオキシン類除去方法

作業員の安全確保と周辺環境への飛散防止、万全の対策を講じ
除去作業を行います。

  • 高圧洗浄工法 : 高圧洗浄機により高圧ジェット水を噴射させて除去する方法です。
  • サンドブラスト工法 : ブラスト材(研磨用砂粒)を水と混合して吹き付けて除去します。
  • 炉内、機器内部に堆積している残留灰に散水・湿潤後、スコップ、掃除機等で取り除きます。
  • 耐火物のある場合は、はつり工具で撤去し、土のう袋、ポリ二重袋詰めにします。
  • 除染面を散水・湿潤後、高圧洗浄機、ワイヤーブラシ、手持工具等で汚染物を取り除きます。



産業廃棄物処理

<廃棄物の処理及び清掃に関する法律>に基づき適切に処理・
処分します。

  • 耐火物、残留焼却灰、付着灰等はポリ二重袋で密封し、「燃え殻」として処分します。
  • ◆処理方法◆
    1. 中間処理場でセメント固化後、管理型処分場へ
    2. 溶融高温処理等による無害化処理後、資源として再利用
  • 廃プラスチック類(ポリシート、使い捨てタイプ化学防護服)はポリ二重袋で密封し、処分します。
  • ◆処理方法◆
    1. 管理型処分場に埋め立て処分
    2. キルン炉等で焼却処分
  • 汚染排水はドラム缶に詰め処分します。
  • 中間処理場へ持ち込みセメント固化後、管理型処分場へ「汚泥」として処分します。



ダイオキシン類調査分析および作業環境評価

  1. 測定個所、測定回数については打ち合わせていただきます。
  2. 作業環境の測定方法および評価方法は<作業環境測定基準>(昭和51年労働省告示46号)、大気中のダイオキシン類の測定は<ダイオキシン類に係わる大気環境調査マニュアル>(平成12年5月環境庁)に基づきます。
  3. 環境測定・分析は登録をしている実績のある測定・分析機関で実施します。



ダイオキシン類に対する作業者の健康対策

作業者が安心して働ける環境を作るため、次の対策を完全に実施し、
ばく露防止に万全を期しています。

  1. 事前に空気中のダイオキシン類濃度測定および設備に付着している汚染物のサンプリング分析調査を実施する。調査結果の客観的な評価を行い、作業環境に適切な保護具を選定します。
  2. 管理区域内はフィルター付き除塵装置を備えて粉塵を除去する。
  3. 廃棄物の焼却施設に関する業務に係る特別教育を実施し、受講者には終了証を発行します。



作業手順



T 有効な安全対策を選定するための事前調査と計画

  1. 汚染物のサンプリング調査・分析
    • 焼却炉本体
    • 廃熱ボイラー
    • 煙突
    • 煙道
    • 除塵装置
    • 排煙冷却設備
    • 廃水処理設備
    • その他の設備
     ※レベル3の保護具を着用

  2. 空気中のダイオキシン類の測定
     空気中のダイオキシン類と総粉塵の濃度測定を、
     解体作業前および解体作業中に1回以上行う。

  3. 事前評価
    • 汚染物サンプリング分析結果
    • 空気中のダイオキシン類濃度結果
     ※上記の結果に基づき解体作業管理区域と
      保護具選定に係る管理区域を決定する。

  4. 安全衛生管理体制の組織化
    • 統括安全管理体制の確立
    • 関係請負人との協議会を組織
    • 作業指揮者の選任

  5. 作業に従事する労働者に対する安全衛生の
    特別教育
    • ダイオキシン類の有毒性
    • 作業方法および事故の場合の措置
    • 作業開始時の設備の点検
    • 保護具の使用方法
    • ダイオキシン類の暴露防止に関し
      要な事項

  6. 法規制に即した施工計画書作成と届け出
    • 付着物除去方法
    • 作業場所の分離・養生方法
    • 周辺環境への対応
    • 汚染物の処理方法
    • ※安全法第88条、安衛即第90条5号の3および
       地方自治体等、関係諸官庁の指導等の定めによる。

  
  産業廃棄物焼却施設
  技術管理者修了証書
  
  ダイオキシン類作業
  指揮者養成研修修了証


U 管理区域の養生と各種機器類の設置

  1. セキュリティーゾーンの設置

     

  2. 作業管理区域の設置・養生
    • 作業管理区域の内部をポリシートで
      養生(天井・壁1層)







  3. 使用機器の設置
    • 給電・給水設備
    • コンプレッサー
    • 空気供給機・空気清浄機
    • 負圧集塵機・負圧記録計・粉塵計等計測機器
    • エアーシャワー・温水シャワー
    • 高圧洗浄機・手持工具類

  4. 汚染水処理設備設置
    • 除染時に出る汚染水が作業管理区域
      外に漏れ出さないようブロック・レ
      ンガ等で堰止めを造る。
    • 必要に応じて集めた汚染排水を浄化処理し、機器洗浄作業に再利用する。
    • 洗浄後の汚染水・温水シャワーの汚水は最終的にドラム缶に吸引保管後、
      廃棄処理する。

  5. 除染対象物の分割・分解および養生
    • あらかじめ除染対象物は除染作業の効率を図るため分割・分解し、作業
      管理区域内に取り入れる。
    • 分割・分解された各パーツの開口部はポリシート等で養生をする。

V ダイオキシン類除去作業

  1. 浮遊汚染物・残留物等の除去
     解体対象設備内を飛散防止薬液・水噴霧等により堆積灰、
     焼却灰、煤塵等の浮遊汚染物を湿潤化、吸引掃除機等で
     除去。汚染物はポリ袋つめにし、密閉保管する。





  2. 耐火物の撤去・除去
    • 炉、煙道等の耐火レンガを湿潤しながら解体する。
    • キャスタブル耐火物は、ピック、ブレカー等で砕き
      取り除く。
    • 撤去後の耐火物は土のう袋、ポリ袋詰めに密封し、
      保管する。



  3. 高圧洗浄による汚染付着物
    を除去
    • 高圧ジェット水により
      汚染付着物を除去。
      (サンドと併用し、
       効果を高める)
    • 汚染水はポンプで吸引
      しドラム缶等の容器に
      回収する。
    • 場所が狭く高圧洗浄機が使用できない場合はケレン工具、ワイヤブラシ、
      洗缶剤等で除去。

  4. 除去面のブラッシング
    • 高圧洗浄機ですすぎ洗浄後、表面をブラッシング
      仕上げをし、残留汚染付着物が無いことを除染比
      較見本等により確認する。
    • 除去完了の立会検査を実施。




  5. 飛散防止薬液の散布
     除去面に飛散防止薬液を
     吹き付け、表面からの発
     塵を防ぐ。





W 養生撤去および廃棄物の適切な処分と記録の管理

  1. 養生撤去・セキュリティーゾーンの解体
    • 養生ポリシートを取り外し、ポリ
      二重袋に密閉する。
    • セキュリティゾーンを解体。
    • 隔離養生用仮設足場の解体。
    • 使用機器の清掃撤去




  2. 最終清掃
    • 真空掃除機による作業エリアの清掃。
    • 使用機器の清掃、保護具の清掃。
    • 掃除機のダスト袋をポリ二重袋に密封する。

  3. 工事完了検査

  4. 廃棄物の搬出・処分
    • 耐火物、燃え殻、汚泥、廃プラスチ
      ックは、関係法令に基づき適切に処
      理・処分する。
    • 収集・運搬は<産業廃棄物収集・運
      搬業>の許可を受けた業者とする。
    • <産業廃棄物管理票>(マニフェス
      ト)を発行する。

  5. 周辺環境調査
    すべての解体作業終了後当該施設と施設外
    の境界部分において環境調査を行う。

  6. 工事写真の整理・工事報告書の作成
    • 工事写真の整理・写真集の作成。
    • 工事記録・工事報告書の作成。
     ※記録は30年間保存する。

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